最近読んだ本 "インデックス投資は勝者のゲーム"
今回紹介する本「インデックス投資は勝者のゲーム」の作者ジョン・C・ボーグルは、あのバンガード・グループの創業者です。バンガードETFの保有者として読んでおこうと思い、Amazonでポチりました。
https://www.vanguardjapan.co.jp/retail/home.htm
インデックス投資は勝者のゲーム──株式市場から確実な利益を得る常識的方法 (ウィザードブックシリーズ Vol.263)
- 作者: ジョン・C・ボーグル,John C. Bogle,長尾慎太郎,藤原玄
- 出版社/メーカー: パンローリング
- 発売日: 2018/05/13
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
バンガード・グループ創業者の本ということで、お堅い文章かと思いきや、このジョン・ボーグルさん、かなり率直な物言いだなというのが、最初の感想でした。また、興味ある内容だったので、サクサクと読み進めることが出来ました。
書かれている内容は、タイトル、作者の経歴からして予想のとおり、インデックス投資がいかに優れてるかということを説明したものとなっています。
読んでいて個人的に気になった点を以下で紹介します。
ETFよりもインデックス投資信託(TIF)を推奨
著者のジョン・ボーグルは、ETFよりもインデックス投資信託を推奨というよりも、ETFには批判的なことを書いていました。これは、ちょっと意外でした。
ジョン・ボーグル曰く、「ETFはTIFをトレーダーのおもちゃに作り変えたものだ。」とのこと。流動性の高いETFってのはトレーダー用だという認識なのでしょう。
米国でのS&P500インデックス投資信託(TIF)の経費率
一番驚いたのがこれでした。なんと、バンガード社のTIFであるバンガード500インデックス・アドミラルは、年間経費率0.04%、購入時手数料 0%だったのです。
そら、同じインデックスに連動するETFとTIFがあって、経費率同じならTIF買いますわ。アメリカうらやましい。日本は、米国株を買える環境があるだけでも運がいいと思うしかないですね。
ロボットアドバイザー
ジョン・ボーグルさんはロボットアドバイザーについて、割と肯定的でした。それはなぜかと言うと、年間手数料が極めて低いから(米国では大体0.25%)でした。ちなみに、私が口座を作ったSBI証券のロボットアドバイザーWealthNavi for SBI証券の手数料は、3,000万円までは1%、3,000万円を超える部分には0.5%です。
やっぱりアメリカうらやましい。
これから10年は株式、債券ともにリターンは低水準
リターン成績は平均回帰するということで、直近10年間は出来過ぎだったのでこれからは悪くなるだろうと主張しています。
具体的には、今後10年間の年間投資リターンは、株式4~6%、債券3.1%程度だろうとジョン・ボーグルさんは予想しています。とりあえず、自分はこれ位を想定して資産運用を続けていきたいと思います。
この本を読んで一番の収穫は、アメリカでの各種手数料の実情を知ることができた点です。日本でも下がってくれることを期待。(残高が増えない限り下がらないでしょうが)
以上です。